Amazon GuardDutyを活用したAWSインフラの監視と脅威検出

Amazon GuardDutyは、AWSインフラを継続的に監視し、セキュリティ脅威を検出するインテリジェントな脅威検出サービスです。この記事では、Amazon GuardDutyを活用してAWSインフラの監視と脅威検出を行う方法を解説します。

GuardDutyの概要と特徴

Amazon GuardDutyは、AWS CloudTrail、Amazon VPC Flow Logs、DNSログなどのデータを分析して、悪意あるアクティビティや不審なパターンを検出するサービスです。GuardDutyの特徴は以下の通りです。

  1. リアルタイムでの監視: 24時間365日、リアルタイムでAWSアカウントとインフラの監視が可能です。
  2. 無料で試せる: 最初の30日間は無料で試用できます。
  3. 高度な機械学習: 独自の機械学習アルゴリズムを使用して、脅威を検出します。
  4. 連携が容易: AWSのセキュリティサービスとシームレスに連携できます。
Amazon GuardDuty(マネージド型脅威検出サービス)| AWS
Amazon GuardDuty は、悪意のあるアクティビティや異常な動作をモニタリングし、AWS のアカウント、ワークロード、データを保護する脅威検出サービスです。

GuardDutyのセットアップ方法

Amazon GuardDutyを利用するには、以下の手順でセットアップしてください。

  1. AWS Management Consoleにログインし、GuardDutyのコンソールにアクセスします。
  2. “Get started”ボタンをクリックし、”Enable GuardDuty”を選択します。
  3. これで、GuardDutyがAWSアカウントとインフラの監視を開始します。

脅威検出のフロー

GuardDutyは以下のフローで脅威を検出します。

  1. データ収集: CloudTrail、VPC Flow Logs、DNSログからデータを収集します。
  2. データ分析: 収集したデータを機械学習アルゴリズムを使って分析し、異常なアクティビティを検出します。
  3. アラート生成: 検出された脅威に対して、アラートを生成し、AWS Management ConsoleやAmazon SNSを通じて通知します。

GuardDutyの監視対象

GuardDutyは以下のような脅威を検出することができます。

  1. 不正アクセス: AWSアカウントやリソースへの不正アクセスを検出します。
  2. インスタンスの乗っ取り: EC2インスタンスが悪意あるアクターによって乗っ取られた場合を検出します。
  3. 不正なインフラストラクチャ: AWSリソースが不正な目的で使用されている場合を検出します。
  4. データ違反: データの不正な漏洩や不正アクセスを検出します。
  5. マルウェアや脅威の拡散: マルウェア感染やDDoS攻撃などの脅威の拡散を検出します。

GuardDutyと他のAWSセキュリティサービスとの連携

GuardDutyは、他のAWSセキュリティサービスと簡単に連携できます。以下は一部の連携例です。

  1. Amazon SNS: GuardDutyのアラートをAmazon SNSトピックに送信し、EメールやSMSで通知を受け取ることができます。
  2. AWS Lambda: GuardDutyのアラートをトリガーとして、自動的にセキュリティ対策を実行するLambda関数を起動できます。
  3. Amazon CloudWatch: GuardDutyのアラートをCloudWatchダッシュボードに表示し、リアルタイムで監視が可能です。
  4. AWS Security Hub: GuardDutyと他のセキュリティサービスの情報を統合し、一元的にセキュリティ状況を確認できます。

まとめ

Amazon GuardDutyは、AWSインフラの監視と脅威検出に有効なサービスです。

リアルタイムでの監視や高度な機械学習アルゴリズムによって、様々な脅威を検出することができます。

また、他のAWSセキュリティサービスとの連携も容易で、効率的なセキュリティ対策が実現できます。

AWSインフラを保護するために、Amazon GuardDutyの導入を検討してみてください。

この記事を書いた人

渋谷で働くよわよわエンジニア。TypeScript(Next.js/Node.js)/Golang/AWS/Flutterなど
LINE API Expert(2023/1~)

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