TodoアプリをProviderを使ってFlutterで作る

Flutter

Googleによって開発されたフリーかつオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークであるFlutterを用いてTodoアプリを作成してみました。

※Kotlin版はこちら

完成形は以下です。

全ソースコードはこちら

GitHub - tokku5552/TODOAppSample-Flutter: A sample Todo App with Provider
A sample Todo App with Provider. Contribute to tokku5552/TODOAppSample-Flutter development by creating an account on Git...

またTodoアプリを題材に、KotlinとFlutterの比較記事も書いています。

TODOアプリで比較するAndroid(MVVM)とFlutter(Provider)の違い - Qiita
最近Flutterを初めて、Android(Kotlin)の書き方よりもずいぶん素早く開発できることに驚いたので、TODOアプリを通して比較してみました。筆者はJavaもKotlinもFlutte…

アーキテクチャ概要

ざっくりとした全体像です。

一覧画面(main.dart)と詳細画面(TodoItemDetailPage)に2画面構成で、画面遷移自体もNavigator.push()pop()でそのまま行います。

画面はどちらもStatelessWidgetで実装し、それぞれのModel(MVVMで言うところのViewModel)に持たせます。

また、RealmFlutterプラグインがあまり使えなかったので、SQLiteを使いました。

pubspec.yaml抜粋

dependencies:
  flutter:
    sdk: flutter
  cupertino_icons: ^1.0.0
  provider: ^4.3.2+2
  sqflite: ^1.3.2+1
  shared_preferences: ^0.5.12+4

メイン画面

ChangeNotifierProvider<MainModel>を返却するようにし、MainModelChangeNotifierを継承します。

これでConsumer<MainMode>内でMainModelが使えるようになります。

中身はListViewMainModelのリストをListTileにmapして表示しているだけです。

Modelでは上述の通り、ChangeNotifierを継承して実装します。これで、メソッド内で非同期処理が走っても、await で待った後にnotifyListener()とすると、勝手に再描画してくれます。

DBへの実際の処理はTodoItemRepositoryに記載し、ここではそれを呼び出すだけとしています。

詳細画面

特筆すべきことはあまりありませんが、コード量が少ないこともあって、ボタンを押したときの例外処理もここでしてしまっています。

それでも改行しまくっても全体のコードは100行以下です。

詳細ページは更新処理と新規作成両方で使っているので、addメソッドとupdateメソッドを定義しています。

空で渡ってきたりnullで渡ってきたときの分岐を書いているくらいで、ほとんどはTodoItemRepositoryにDBのクエリを記載しています。

SQLite周り

まずDatabaseProviderというクラスをシングルトンで定義します。

こうすることで、初めてDatabaseProviderにアクセスしたときだけinitDatabase()を実行し、次からは同じインスタンスを見るようになります。

次に、Entityを用意します。ここではTodoItemという名前で以下のフィールドを定義しました。

フィールドとgetter定義の他に、SQLiteとのやり取りのためにtoMapfromMapを定義しています。

DBから渡ってくるのはjsonなので、変換してやる必要があります。

そして、これらを使うためのRepositoryクラスを用意します。

一部しか載せていませんが、insertdeleteは用意されているものの、rawQueryを書いてSELECTしています。

Realmよりも若干めんどくさいイメージです。

おまけ(完了済みアイテムの表示/非表示切替)

また、Kotlin版の方では実装していませんが、あまりにもFultterが簡単すぎるので、完了済みのアイテムの表示/非表示を切り替えれるようにしました。

SharedPreferenceを使えるようなので、ProviderクラスとしてPersistenceStorageProviderクラスを用意してシングルトンでSharedPreferenceを準備し、StorageRepositoryクラスを各modelから呼んでいます。

まとめ

FlutterProviderパターンは状態管理が非常にすっきりして、何よりこれでAndroidとiOS両方実装できるので開発スピードが非常に速そうな印象です。

SQLiteRealmと比べると少し冗長な気がしますが、ローカルDBを使うより、FirebaseなどのmBaaSを使うことの方が多いかと思いますので、あまり欠点とも言えなさそうです。

  • 全コードはこちら
GitHub - tokku5552/TODOAppSample-Flutter: A sample Todo App with Provider
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参考:

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