IT系の企業に未経験で就職すると、まずアプリ開発をやるか、インフラ開発をやるかに振り分けられます。
エンジニア
アプリ開発をしようと思ってこの会社にはいったけど、どういうわけかインフラエンジニアになってしまった。インフラについての知識もないし、どうすればよいかわからない。
という方向けに、仕事内容や、目標の立て方を書いていきます。
インフラエンジニアもさらに分野が分かれる
ITインフラとは、アプリ以外のすべての部分のことを指します。
つまり、PC端末からサーバ、ネットワーク、ストレージ、最近だとクラウドなどです。
業務の中でプログラミングをして物を作る以外に、実際にアプリを作るためには様々なものを準備する必要があります。
言ってしまえばその大部分を作るのがインフラということになります。
新人がまずやること
これはアプリ開発でも似たようなものですが、基本的に日本のSIerは未経験でもガンガン採用して、あまり技術に詳しくなくてもできる作業から、段々技術が必要な作業へとステップアップするように人をアサインします。(どの業界も一緒かもしれませんが・・・)
ですので大体、サーバ構築やテスト工程のプロジェクトにぶち込まれ、ひたすらテストをしてエビデンスをエクセルに張り付けるという単純作業が待っています。
新人がこの時に意識すべきこと
このスクショをひたすらとってテストを消化する作業ですが、アプリ開発のそれより新人にも一定数学習効果があるように思います。(そう思わないとやってられません笑)
インフラエンジニアがサーバ構築する、というのは、例えばWindow Server 2016をインストールして、ウィルス対策ソフトをインストールする ということだったりします。
その手順書を見たり、設定値を確認することで、
ふむふむこうやってインストールするんだな ここの設定を変えるとこう動くんだな
というのがわかります。
わかりますと書きましたが、正しく書くと、そういった動作を意識してテストに臨むことで学習することもできます。となります。
そしてインフラエンジニアのいいところは、そうやって覚えたインストール手順や、設定箇所に関して、そのまま自分のスキルとなるという点です。
アプリ開発だと、具体的な仕様はそのアプリによって様々なので、もっと抽象化して理解する必要があります。
しかし、インフラエンジニアのWindows Server 2016インストールの例では、それはそのままWindows Server 2016のインストールの経験へと直結します。これはOSやミドルウェアの多くが既製品を用いることが理由です。
構築やテストで大体の流れをつかんだら
構築やテストを任されている間は、とにかく製品の知識をつけることに専念します。
ITの製品は無限に存在しますし、どんどん新しくなるので、とにかく今担当しているものに関して、そのプロジェクトでは一番理解している!といえるくらい調べましょう。
どうやって動いているんだろう?とかどういう仕組みなんだろう?という疑問を片っ端からググります。
そうして一定の製品知識をつけて設計工程を任されるようになれば新人卒業といってもいいでしょう。
自分の担当している製品にある程度詳しくなったら、その関連技術に関しても知識をつけると良いです。
自分の担当している製品から少し視野を広くするだけで、その関連技術の多さにぞっとするかもしれません。
そういった状態になったときは、もっと物事を粗く見ることを心掛けて、インフラに関する入門書をさくっと読んでみましょう。
ネットワークやストレージ、クラウドについてのざっくりとしたイメージがないと、一つの製品を扱うにもかなり迷ってしまうことがわかるかと思います。
こういう入門書のような類の本を一冊さらっと読むと、自分がどの部分の理解が足りないのかが見えてきます。
そこでさらにその部分を勉強していけば良いわけです。
結局何を目指せばいいの?
インフラエンジニアとしてのキャリアパスは様々です。サーバエンジニアを例にとると、
DBに特化してDBA(Database Administrator)になったり、大規模案件のプロジェクトを担うプロマネを目指したり、システムアーキテクトとして、システムの構想段階から活躍するような人材を目指したり様々です。
何よりも重要なのは、新しい技術に常にアンテナを張っておくことです。
新しい技術とともに、これからどういった未来になっていくのか。その時に自分は何をすべきなのか
ということを考えながら日々過ごせると良いですね。
コメント